映画「シティハンター」のおすすめ度・感想/おちゃらけ男が本気出すとかっこいいのはもうかっこいいの。

漫画家、北条司の代表作である「シティハンター」の実写化を作品の大ファンという鈴木亮平を主演にNetflixで配信。映画部門の日本の週間TOP10には2週連続で首位を記録。笑えて、かっこよくて、少し切なくてあたたかい。楽しい作品です。

映画「シティハンター」のあらすじ

https://youtu.be/P_NoGRiyXrU?si=bpj4FzW2pJewjCS7

裏で社会のトラブル対応をする冴羽(鈴木亮平)は変態のお調子者。ある日、相棒の槇村(安藤政信)が殺され、妹の香(森田望智)を託される。香に槇村の死の真相を突き止めようと依頼され、(半強制的に)冴羽と香は事件の真相を追っていくことに。まっすぐすぎて無謀でいい奴な香と、なんだかんだ頼りになるし変態で扱いやすい冴羽のコンビがたどり着く結末とは…?

映画「シティハンター」の作品情報

製作年2024年
公開日(配信開始日)2024年4月
上映時間104分
監督佐藤祐市
原作北条司
脚本三嶋龍朗
キャスト鈴木亮平、森田望智、安藤政信、華村あすか、木村文乃、杉本哲太など
製作国日本

映画「シティハンター」の登場人物(キャスト)

冴羽リョウ:鈴木亮平

新宿で、裏社会のトラブルを解決する「シティーハンター」。変態で、ふざけていて、それなのに戦闘力は抜群に高くシリアスな場面では本領発揮どころではない二面性を持つ。相棒の槇村から妹の香を託され、危険な目にはあわせたくない。

鈴木亮平は小学5年生から冴羽が大好きで、大好きすぎて自分のキャラも寄せて生きてきたとお話しされていますが、それがうなずける。お茶目とシリアスなかっこよさの共存ですね。

槇村香:森田望智

冴羽の相棒・槇村の妹。まっすぐで、前向き。それが無謀で邪魔くさく見えることもあれば、気づいたらそのパワフルさに引っ張られて助けられていることもある。なんだかんだで冴羽との相性が抜群なのは、兄妹揃って冴羽の相棒ってことですかね?^^

槇村秀幸:安藤政信

妹想いな冴羽の相棒。過去に起きたある事件をずっと追っており、その事件の片鱗を掴みかけたところでさつがいされてしまう。

くるみ:華村あすか

トー横で過ごすコスプレイヤー「ミルク」。ある事件に巻き込まれ、謎の組織に追われている。シティハンターが事件に巻き込まれるきっかけになった女の子。

トーヨコ映画「シティハンター」の見どころ

見どころ①銃撃シーン

そんなことありえないだろ~~!みたいな2人がはちゃめちゃに強い銃撃戦シーンがあるんですが、別に違和感なく、ワクワクかっこよく観られる仕上がりになっています。鈴木亮平は銃の扱いに慣れるためにモデルガンを購入して練習したり、海外で実銃訓練を受けたほどの特訓っぷりだったよう。撮影では6種の銃を使いこなしたそうですよ。インスタライブでも銃の手慣れた扱いがかっこよすぎると話題になりましたね^^

見どころ②日本らしさ

「シティハンター」は日本でもアニメ化、海外でも実写化されているそう。本作もNetflixで世界配信されるために日本ウケと海外ウケの2軸も意識してつくられています。それでも、まずは日本人に楽しんでもらえる要素を捨てずに作られたそうで、アニメらしいコミカルな動きやセリフ、新宿の街をそのまま映すこと、”もっこり”という表現など。日本らしさを探しながら見るのも面白いと思います!

”もっこり”は字幕で”MOKKORI”。私は原作もアニメも見ていないのでこのワードの位置づけみたいなものは全く知りませんでしたが、それでもキーワードなんだなと分かるくらいには作中でも、俳優インタビューでもよく出てくるワードです。ただ、海外ではそれを表現する際に使える言葉がないので、採用するか悩みつつ、これがなければシティハンターではないということでそのまま採用されたみたい。

見どころ③シティハンターらしさの現代化

これは、原作と比較した話ですが「シティハンター」の特徴として、街にある伝言板・もっこ、セクハラ変態おじさん・香の100tハンマーなど。これらをこの令和の時代にうまく出したのが、トー横、コスプレなどといった現代要素。私は原作を知りませんでしたが、ハンマーにも伝言板にも全く違和感を感じなかったのでこの目論見はまさに成功していると思います。”2024年の東京・新宿”を作品の一部として残しておけるのも面白いですね。

映画「シティハンター」の評価

映画「シティハンター」の個人的なおススメ度合いは、★★★★☆です!

シンプルに面白かった。ミステリーの緻密さが好きな人からしたら物足りないかもしれません。あとはやっぱり日本人ウケが考えられているのはなんとなくわかるので、普段周りの日本人と好みが全く合わない人は微妙かも。

逆にそうでない人は楽しいと思います。私のような原作を知らない人でも楽しむことが出来て、知っている人は散りばめられている小ネタでより楽しんでいるところがこの作品の凄いところだと思います。そして何より冴羽が良い。原作オタクである鈴木亮平が本気で演じた冴羽リョウを見るだけでも楽しめる作品だと思います^^

画「シティハンター」の感想(若干ネタバレ)

そう、面白かったです。なんか話題だし~と軽い気持ちで観始めましたが楽しかった。評価の部分でも描きましたが、原作ファンも初めての人もしっかり楽しむことが出来る作品であるところがすごい。きっとその理由は冴羽ないし鈴木亮平ですね。鈴木亮平は本当に冴羽”オタク”らしく、小5から冴羽に寄せていったそうなのでそりゃあ完成度も高くなるわ!と思いつつ、自己流にならない(なりすぎない)ところも努力が垣間見えてすごい。見本のような良い体で盛り上げ上手な変態男なのに、観察眼は鋭くて戦闘能力は高いなんてカッコいい以外の何でもない。

ストーリーも、主人公・被害者・悪者の3者構造は分かりやすいし読みやすい。あからさますぎて嫌な人もいると思うけれど、こういう分かり切ったストーリーでも技量があれば面白くなるものなんだと思いました。最後の方の”冴羽ハイパー野郎すぎ戦うシーン”(ネーミングセンス…)も、あからさまなコメディから入って、どんどんシリアスに戦い始め、二人の絆が深まっていく部分はリズムが良くて見ていて心地よいです。香と冴羽の意思の疎通ができてくるあの感じ、にっこりしながら見ちゃう。ああいう相性の良さってどこの差で出るんだろう。日常でも相性ってありますけど、何の差なんだろう。とか考えてしましました。

ツッコミどころもたしかにあったし、本当に都合よく進んでいくけれどそれはそれで漫画っぽくて良かった。でも、相棒の槇村の死に関しては結構あっさり乗り越えているように見えてそこの違和感は割と感じましたね。謎組織と闘っている理由は兄がきっかけだし、組織自体が兄妹の出会うきっかけになった、というストーリー絡みは確かにあったけれど、それよりみるくちゃん救出大作戦!!という方が強く感じて、槇村関連エピをもう少し押してもいいんじゃないかなとも感じました。まぁでもみるくちゃんがとにかく可愛い。

もう一つは、化粧品会社の社長と木村文乃の上司(刑事・杉本哲太)が、重要な役っぽいのにめちゃくちゃあっさり殺され、あっさり処理されているのが急に塩対応で笑ってしまった。必要だった?くらいのさっぱり度合い。関係ないけれど最近見る映画、ドラマの8割くらいに杉本哲太が出ている気がしてすごい。

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